随意(読み)ずいい

精選版 日本国語大辞典 「随意」の意味・読み・例文・類語

ずい‐い【随意】

〘名〙
仏語。安居(あんご)が終わった後、安居中に犯した罪を反省する作法。旧訳では自恣。〔翻訳名義集‐四〕
② (形動) 思いのままであること。また、そのさま。かって。きまま。
教行信証(1224)四「随意自在者、言此五種功徳力、能生清浄仏土、出没自在也」
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉三「物数奇ならば当人の随意(ズヰイ)だが」 〔杜甫‐遊何将軍山林詩〕
③ (形動) 束縛制限のないこと。また、そのさま。
将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉七「社会結合強迫の結合を頼まずして随意の結合を頼む可し」

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デジタル大辞泉 「随意」の意味・読み・例文・類語

ずい‐い【随意】

[名・形動]束縛や制限を受けないこと。思いのままであること。また、そのさま。「どうぞ、ご―にお休みください」
[類語]任意恣意ランダム無作為自由自在存分ぞんぶん不羈ふき勝手気まま心任せわがまま好き自分勝手手前勝手身勝手得手勝手好き勝手気随気任せほしいまま奔放自由自在縦横縦横無尽意のまま思いのまま思い通りフリーフリーダムリバティー

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普及版 字通 「随意」の読み・字形・画数・意味

【随意】ずいい

さもあらばあれ。自由に。唐・王昌齢〔重ねて李評事に別る〕詩 (ごき)して、君を留めてはしむ 隨(さもあらばあれ)、楓白露のきを

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