集団的自立(読み)しゅうだんてきじりつ(英語表記)collective self-reliance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「集団的自立」の意味・わかりやすい解説

集団的自立
しゅうだんてきじりつ
collective self-reliance

地域協力など発展途上国間の経済協力を通じて先進国への依存を減らし,経済自立の道を探ろうという考え方。新国際経済秩序 (NIEO) 樹立に向けた発展途上国側の取り組みの現れでもある。 1976年コロンボで開かれた第5回非同盟諸国首脳会議をはじめ,同年メキシコにおける 77ヵ国グループ (G77) の発展途上国間経済協力会議でも,これを実現するための各種提案が採択されている。また 79年には第5回 UNCTAD (国連貿易開発会議) 総会で途上国間の経済協力支援が決議されたほか,各地で地域協力の展開が見られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android