雉焼(読み)キジヤキ

デジタル大辞泉 「雉焼」の意味・読み・例文・類語

きじ‐やき【×雉焼(き)】

キジの肉を醤油みりんにひたして焼いた料理
マグロ・カツオなどの切り身を、生姜しょうが汁などを加えた醤油にひたしてから焼いた料理。
雉焼き豆腐」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雉焼」の意味・読み・例文・類語

きじ‐やき【雉焼】

〘名〙
① 雉を焼いて料理をすること。また、その料理。
※俳諧・鷹筑波(1638)一「をのづからきじ(ヤキ)となるやけ野哉〈安明〉」
② 雉の味のよいのにならって工夫された料理。魚肉や豆腐を材料にしたものがある。
※石山本願寺日記‐私心記・天文一一年(1542)一一月二七日「きじやきあり。御堂通夜申候。予・富・同式」
③ 「きじやきどうふ(雉焼豆腐)」の略。〔料理物語(1643)〕
④ マグロ、カツオなど魚の切り身を、しょうが汁などを加えたしょうゆにひたして、焼いたもの。魚肉のつけ焼き。
※談義本・風流志道軒伝(1763)二「旨(うま)ひ物の旨ひと、面白ひ物の面白ひは、皆同じ事なり。〈略〉むき玉子、松魚(かつを)の雉焼(キジヤキ)
⑤ ナスを薄く輪切りにして、ごま油をつけ、みそを塗って焼いたもの。しぎ焼き

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android