雑録(読み)ざつろく

精選版 日本国語大辞典 「雑録」の意味・読み・例文・類語

ざつ‐ろく【雑録】

〘名〙 いろいろのことを統一なく書き記すこと。また、その記録雑記
※俳諧・春泥句集(1777)序「多くもろもろの人と討論せしことを、雑録したるもの也」 〔新唐書‐芸文志二〕

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デジタル大辞泉 「雑録」の意味・読み・例文・類語

ざつ‐ろく【雑録】

種々雑多な事柄系統立てずに記録すること。また、その記録。

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普及版 字通 「雑録」の読み・字形・画数・意味

【雑録】ざつろく

雑記。

字通「雑」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の雑録の言及

【伝奇】より

…一方,歴史的人物の逸話や事件の断片を集めた説話集は張鷟(ちようさく)の《朝野僉載(ちようやせんさい)》,趙璘(ちようりん)の《因話録》,李肇(りちよう)の《国史補》などが盛唐から中唐にかけて書かれ,さらに晩唐・五代へと続いていく。これらは〈志人小説〉とか,あるいは〈雑録〉〈叢談〉などと称せられる。これらは数十から300余編に及ぶ説話を記録していたが,その中には比較的長編でいわゆる伝奇風の内容をもつ作品もあり,これらの土壌から〈伝奇小説〉が生まれたと言えよう。…

※「雑録」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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