雨垂れ石を穿つ(読み)アマダレイシヲウガツ

デジタル大辞泉 「雨垂れ石を穿つ」の意味・読み・例文・類語

雨垂あまだいし穿うが

《「漢書」枚乗伝から》小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には成功する。点滴石を穿つ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「雨垂れ石を穿つ」の解説

雨垂れ石を穿つ

小さなことを根気よく続ければ、やがて大きなことを成し遂げられるということ。

[使用例] すると長年月の後には、「塵積って山となり、点滴石を穿つ」というように、必ず自分の才能特色が何らかの形をとって世に現れずにはいません[岡本かの子*仏教人生読本|1934]

[由来] 紀元前二世紀の中国、前漢王朝の時代のばいじょうという人物が書いた文章一節、「たいざんりゅうは石をも穿つ(泰山という山に降る雨垂れは、長い間には石にだって穴を開ける)」から。ただし、同じような発想の表現は、ヨーロッパなどにもあります。

〔異形〕てんてき石を穿つ。

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ことわざを知る辞典 「雨垂れ石を穿つ」の解説

雨垂れ石を穿つ

雨垂れが長い間には石に穴をあけるように、小さな事でも根気よく続ければ大きな事を成し遂げられる。

〔異形〕点滴石を穿つ

英語〕Constant dripping wears away a stone.(点滴石を穿つ)

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