雨飾山(読み)アマカザリヤマ

デジタル大辞泉 「雨飾山」の意味・読み・例文・類語

あまかざり‐やま【雨飾山】

新潟県西部、糸魚川いといがわ市と長野県安曇あずみ小谷おたり村との境にある山。標高1963メートル。鐘状しょうじょう火山で、頂上南面はロッククライミングに好適。眺望がよく、山頂からは日本海が望める。上信越高原国立公園に属する。

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日本歴史地名大系 「雨飾山」の解説

雨飾山
あまかざりやま

長野・新潟両県境にあり、標高一九六三・二メートル。上信越高原国立公園(妙高・戸隠地区)に属する。山頂からは日本海や北信濃の連山、更に中部山岳国立公園の山々やひめ川峡谷が展望され、それだけにこの山は信越両国の遠くからその山容が望まれ、目印の山ともされてきた。古代の北陸道から松本盆地に通ずる道も雨飾山の西麓といえる戸倉とぐら山方面の鞍部を経、三坂みさか(御坂)峠を越えて結ばれていた。

信越両国の境にある山であるため、元禄一三年(一七〇〇)以来三ヵ年間、両国境をめぐって、越後側の山口やまぐち村と信濃側の小谷おたりの村々との間に争論が起こり、幕府の評定所の扱いとなった。

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百科事典マイペディア 「雨飾山」の意味・わかりやすい解説

雨飾山【あまかざりやま】

新潟県,長野県の境にある山。標高1963m。山頂は南峰と北峰をもつ双耳峰となっており,南峰に山頂標柱がある。妙高高原西側に位置し,山麓には小谷温泉,雨飾温泉がある。妙高戸隠連山国立公園に属し,日本百名山にも選ばれている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雨飾山」の意味・わかりやすい解説

雨飾山
あまかざりやま

新潟県糸魚川市と長野県小谷 (おたり) 村の境,妙高火山群の西端にある山。標高 1963m。新第三紀層を貫くひん岩主体。山頂付近はけわしい崖が続き,特に南側に大岩壁がある。山頂直下の北東,笹平と呼ぶ緩斜面には花畑もみられる。妙高火山からの尾根縦走コース,新潟県側梶山新湯,および長野県側小谷温泉からの登山コースがある。妙高戸隠連山国立公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「雨飾山」の意味・わかりやすい解説

雨飾山
あまかざりやま

新潟県西端の糸魚川市(いといがわし)と長野県小谷村(おたりむら)との境にある山。頸城(くびき)アルプスの一峰で標高1963メートル。山体は石英安山岩や閃緑(せんりょく)岩からなる。中腹の梶山(かじやま)温泉か小谷温泉が登山基地。妙高戸隠連山国立公園に含まれ、好天には日本海の展望台となる。

[山崎久雄]

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事典・日本の観光資源 「雨飾山」の解説

雨飾山

(新潟県・長野県)
日本百名山」指定の観光名所。

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