雪紐(読み)ユキヒモ

デジタル大辞泉 「雪紐」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐ひも【雪紐】

木の枝、塀、電柱電線などに付着した雪がずれ落ちたり、解けかけて垂れ下がったりしてできた、ひものような形状。雪の粘弾性により、波線状やらせん状のものが形成される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「雪紐」の意味・わかりやすい解説

雪紐
ゆきひも

木の枝や電線、あるいは塀や窓枠などに降り積もった雪が、ずれて垂れ下がり、飾り紐のように見える現象気温が0℃に近いとき、雪は小さな力でゆっくり引っ張るとすぐには切れないで、多少伸びる性質がある。このため、電線や塀の上の雪がずれて落ちかかっても、両側の雪に引っ張られながら、紐を垂らしたようにぶら下がる。これは雪の粘弾性的性質によるものである。

[前野紀一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android