日本歴史地名大系 「雲井遺跡」の解説
雲井遺跡
くもいいせき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
…信楽町雲井に残る礎石群は紫香楽宮跡とよばれるが,伽藍配置(東大寺式の変形)の跡を示し,中門跡の北に金堂,講堂,僧房,小子房跡があり,中門跡から回廊跡が東西にのび,北に折れ鐘楼,経楼跡に結び,これらの伽藍跡の東に塔院(中門,塔,回廊)跡があり,小子房跡の東は食堂跡らしい。以上の雲井遺跡と紫香楽宮,甲賀寺,甲賀宮国分寺の関係について諸説がある。肥後和男は,遺跡は甲賀宮を近江国分寺とした寺跡で,甲賀寺は747年ころ廃され,その寺跡は丘陵の中にあるといい,柴田実は,遺跡は甲賀寺すなわち甲賀宮国分寺跡で,甲賀宮跡の発見の困難から推せば,もと宮寺一体であったかとする。…
※「雲井遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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