雲板(読み)うんばん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雲板」の意味・わかりやすい解説

雲板
うんばん

禅宗寺院で庫裏 (くり) や斎堂の前に掛け,法要,坐禅,食事などの時刻を知らせる打鳴具。青銅または鉄の鋳製板で,形状上辺雲形の切込みをつけたほぼ楕円形。元来は中国の楽器で,宋時代に雲板の形ができたらしく,鎌倉時代に禅宗とともに渡来した。

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