雷鼓(読み)らいこ

精選版 日本国語大辞典 「雷鼓」の意味・読み・例文・類語

らい‐こ【雷鼓】

〘名〙
雷神が持つという太鼓。また、かみなりのとどろく音。
※本朝無題詩(1162‐64頃)二・釣台秋宴〈輔仁親王〉「龍舟秋路波到、雷鼓晩声渡水通」
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一二「泣叫ぶ女の声、罵(のり)わめく男の声、霹靂(へきれき)たる雷鼓(ライコ)は、怒浪船体を撃声なり」
② 太鼓をうちならすこと。〔魏志‐鍾会伝〕
③ 中国古代の太鼓。八面の太鼓。一説に、六面の太鼓。〔周礼地官・鼓人〕

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デジタル大辞泉 「雷鼓」の意味・読み・例文・類語

らい‐こ【雷鼓】

雷神が持っているという太鼓。また、かみなりの鳴る音。

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普及版 字通 「雷鼓」の読み・字形・画数・意味

【雷鼓】らいこ

雷鳴。鼓名。また、激しく鼓をうつ。〔三国志、魏、鍾会伝〕十日、日中、(胡)烈の軍兵、烈の兒と雷鼓して門を出で、軍の兵、せずして皆鼓譟(こさう)して出づ。

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