雹害(読み)ヒョウガイ(英語表記)hail damage

デジタル大辞泉 「雹害」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐がい【×雹害】

が降ることによって受ける、作物などの被害

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精選版 日本国語大辞典 「雹害」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐がい【雹害】

〘名〙 雹が降ることによってうける、農作物などの損害

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改訂新版 世界大百科事典 「雹害」の意味・わかりやすい解説

雹害 (ひょうがい)
hail damage

ひょうによって農作物や農業施設が受ける被害をいう。積乱雲中の雪の結晶が,落下中に過冷却水滴を凍りつかせて大きくなり落下する。落下速度は直径2cmのひょうで秒速20m,5cmのひょうで30mぐらいであり,被害のほとんどはひょうの打撃による。初夏や秋の午後に,幅数km,長さ数十kmの地域に長くても10~15分の降ひょうのあることが多い。北関東,甲信越地方,東北,北海道の山間部,ついで中国地方の山間部で多い。被災したところでは激しい被害を受けるが,範囲が限られているために,他の気象災害に比べて被害額は小さい。生殖生長期には子実に大きい被害を受け,タバコ,葉菜類は商品価値を失い,コンニャクでは事後病害により減収に直結する。ヨウ化銀を積んだロケットによる降ひょう抑制の効果はまだ結論がえられていない。北関東では,防鳥を兼ねた網の展開が果樹などで実用化されている。
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