電子望遠鏡(読み)でんしぼうえんきょう(英語表記)electron telescope

精選版 日本国語大辞典 「電子望遠鏡」の意味・読み・例文・類語

でんし‐ぼうえんきょう ‥バウヱンキャウ【電子望遠鏡】

〘名〙 赤外線の像を光電面に結像させ、光電面からの二次電子を加速して蛍光面に可視像として結像させたもの。濃霧暗夜に用いる。ノクトビジョンなど。〔百万人の科学(1939)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電子望遠鏡」の意味・わかりやすい解説

電子望遠鏡
でんしぼうえんきょう
electron telescope

電子管を利用して暗い天体スペクトル撮影をする装置。普通の望遠鏡焦点面に光電面を置くと,光の明暗に応じて電子が飛出す。電子管内で電子を加速し,電磁レンズによって収束させると,結像面に置いたケイ光板を発光させたり,直接写真撮影することができる。この方法によれば,従来のものより,天体の明るさは 100倍に増大される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android