電気絶縁油(読み)でんきぜつえんゆ(英語表記)insulating oil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電気絶縁油」の意味・わかりやすい解説

電気絶縁油
でんきぜつえんゆ
insulating oil

変圧器開閉器コンデンサケーブルなどに電気絶縁冷却および機器によっては消弧などのため使用される油。普通変圧器油と呼ばれているものは,原油を分留し精製した石油系鉱油である。種々の炭化水素混合物粘度が低い。化学的安定性はかなりよいが,酸化や水分混入を押える工夫,ならびに定期的純化再生が行われている。電気絶縁耐力は,1気圧の乾燥空気の約3倍である。

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化学辞典 第2版 「電気絶縁油」の解説

電気絶縁油
デンキゼツエンユ
insulating oil

単に絶縁油ともいう.変圧器,遮断器,開閉器,蓄電器,ケーブルなどの電気製品の絶縁に用いる油.電気絶縁性にすぐれ,酸化安定性があり,含水率が低いことが重要である.一般には,流動点が低く精製度が高い鉱油が使用される.[別用語参照]変圧器油

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改訂新版 世界大百科事典 「電気絶縁油」の意味・わかりやすい解説

電気絶縁油 (でんきぜつえんゆ)

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世界大百科事典(旧版)内の電気絶縁油の言及

【絶縁破壊】より

…電気絶縁が本来の機能を失うこと。絶縁材料の種類と構成により種々の形をとる。碍子の表面や,電線と接地導体間など空気中の放電をフラッシオーバーというが,電源を切ってアークが消えれば再び絶縁が回復する。このような絶縁を自復性絶縁という。自復性絶縁の絶縁破壊は一時的である。絶縁油など液体中ではまず気泡が生じて気体放電が起こる場合と,液体中で衝突電離が生じ電子的に破壊する場合がある。固体中の破壊も電子的な破壊と熱破壊に分類される。…

【絶縁油】より

…電気絶縁油ともいう。変圧器,コンデンサー,遮断器,ケーブルなどの電気機器において,電気の絶縁,発生熱の除去,冷却などを目的として用いられる油。…

※「電気絶縁油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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