電池電力貯蔵(読み)でんちでんりょくちょぞう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電池電力貯蔵」の意味・わかりやすい解説

電池電力貯蔵
でんちでんりょくちょぞう

鉛蓄電池などの電池電力を蓄える方式。電力需要の昼夜間の差の解消,すなわち負荷平準化に有力な方法の一つとして考えられている。既存技術である鉛蓄電池のほか,ナトリウム-硫黄,レドックスフロー型などのいわゆる新型電池の技術開発が積極的に進められている。比較的小容量でも高効率で,立地に制約が少ないため,都市の内部にも設置可能である。交流の電力系統との間には交直変換器を必要とする。日本では変換器容量が 1000kW,貯蔵容量が 4000kWhの貯蔵装置の実証試験が行なわれている。海外でもアメリカ,ドイツで実証試験が行なわれている。

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