電解塩素(読み)でんかいえんそ(英語表記)electrolytic chlorine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電解塩素」の意味・わかりやすい解説

電解塩素
でんかいえんそ
electrolytic chlorine

塩水電気分解して水酸化ナトリウム (カセイソーダ) とともに得られる塩素。非電解法によって塩素がつくられたこともあった (→ディーコン法 ) が,1890年代に電解による塩素の製造が企業化されてからは,工業用塩素はほとんど電解塩素である。電解に隔膜槽を用いる隔膜法と水銀槽を用いる水銀法とが実用化されたこともあるが,社会情勢の変化と技術の進歩により,最近はイオン交換膜を用いる方法が実施されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android