精選版 日本国語大辞典 「露霜の」の意味・読み・例文・類語
つゆしも‐の【露霜の】
枕
① 露や霜が消えやすいところから、「消える」やそれに類した語にかかる。
(イ) 「消ゆ」にかかる。
(ロ) 「過ぐ」にかかる。
② 露霜が置く意で、「置く」やそれと同音またはそれを含む語にかかる。
(イ) 「置く」にかかる。
※万葉(8C後)二・一三一「浪の共(むた) 彼寄りかく寄る 玉藻なす より寝し妹を 露霜乃(つゆしもノ) 置きてし来れば」
(ロ) 「置く」と同音の「起く」にかかる。
※為相本曾丹集(11C初か)「つゆしもの夜半におきゐて冬の夜の月見るほどに袖は氷りぬ」
(ハ) 「置く」と同音の「晩手(おくて)」「小倉山」「岡辺」などにかかる。
※続古今(1265)雑中・一六九七「露霜の小倉の山に家ゐして干さでも袖の𣏓ちぬべきかな〈藤原定家〉」
③ 露や霜は秋の景物であるので、「秋」にかかる。
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