青柳瑞穂(読み)あおやぎみずほ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「青柳瑞穂」の意味・わかりやすい解説

青柳瑞穂
あおやぎみずほ
(1899―1971)

詩人、仏文学者。山梨県生まれ。慶応義塾大学仏文科卒業。堀口大学師事。1931年(昭和6)詩集睡眠』を刊行ルソー『孤独な散歩者の夢想』で戸川秋骨賞を受賞(1948)、そのほか『モーパッサン短編集』、ジュール・ロマン『プシケ』、ロートレアモン『マルドロールの歌』など。古陶の鑑識家、収集家としても知られ、随想集『ささやかな日本発掘』で読売文学賞を受賞(1960)。

[窪田般彌]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「青柳瑞穂」の解説

青柳瑞穂 あおやぎ-みずほ

1899-1971 昭和時代のフランス文学者,詩人。
明治32年5月29日生まれ。母校慶大の講師をつとめる。堀口大学に師事し,昭和6年詩集「睡眠」を刊行,23年にはルソー「孤独な散歩者の夢想」の翻訳で戸川秋骨(しゅうこつ)賞。書画骨董(こっとう)にもくわしく,36年「ささやかな日本発掘」で読売文学賞。昭和46年12月15日死去。72歳。山梨県出身。

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