青葉山(読み)アオバヤマ

デジタル大辞泉 「青葉山」の意味・読み・例文・類語

あおば‐やま〔あをば‐〕【青葉山】

京都府舞鶴市と福井県高浜町との境にある山。標高693メートル。西国三十三所第29番札所の松尾寺がある。丹後富士
仙台市にある小丘。青葉城跡がある。

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精選版 日本国語大辞典 「青葉山」の意味・読み・例文・類語

あおば‐やま あをば‥【青葉山】

[一] 京都府舞鶴市と福井県の境にある円錐火山。南山腹に西国二九番札所松尾(まつのお)寺がある。標高六九三メートル。あおばさん。あおばの山。丹後富士若狭富士。《季・夏》
※俳諧・誹枕(1680)中「若狭 喰つみや八百比丘(びく)の青羽山〈幽山〉」
[二] 宮城県仙台市にある小丘。伊達氏の仙台城青葉城)址がある。

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日本歴史地名大系 「青葉山」の解説

青葉山
あおばさん

高浜町の西北部、京都府との境にある山。標高六九九メートル。青羽山とも記し、別称弥山みせんはさみ山。古来若狭富士として親しまれる。伝承によれば、白山の開祖泰澄が白山比しらやまひめ神社(現石川県石川郡鶴来町)の分神を山頂に移座して開き、以来、修験の山となって江戸時代は女人禁制であったという。山麓には北に正楽しようらく寺、東南に中山なかやま寺、南に牧山まきやま(現廃寺)西南松尾まつのお(現京都府舞鶴市)があり、青葉山上には各々の奥院があったという。

青葉山
あおばやま

[現在地名]仙台市荒巻

広瀬川右岸の青葉山段丘の最高所(一四四メートル)にある。青葉山は仙台城の裏林にあたり、一帯の深い原生林は城を防衛する重要な要素となっていた。今この原生林は一部東北大学植物園として保存される。青葉山の大部分は昭和四一年(一九六六)以来の東北大学工学・理学・薬学部の移転や宮城教育大学の開校などにより開発され、広大な文教地区と化した。山名は、近隣一帯の山のなかで当丘陵が先がけて新緑になるので名付けられたという(観蹟聞老志)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「青葉山」の意味・わかりやすい解説

青葉山
あおばやま

京都府舞鶴市(まいづるし)と福井県高浜町との境にある山。標高693メートル。輝石(きせき)安山岩からなる火山で、その山容から丹後(たんご)富士または若狭(わかさ)富士ともよばれる。若狭湾国定公園に含まれ、山頂から舞鶴湾を望む眺望は雄大。中腹の舞鶴市側には真言宗醍醐派の名刹(めいさつ)で西国三十三所29番札所の松尾寺があり、平安時代の絹本(けんぽん)著色普賢(ふげん)延命像(国宝)をはじめ、文化財が多い。

織田武雄


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「青葉山」の意味・わかりやすい解説

青葉山
あおばやま

京都府舞鶴市と福井県高浜町との境にある山。標高 693m。若狭富士,丹後富士,馬耳山とも呼ばれ,山頂付近は高浜町に属する。南西の山腹 (舞鶴市) にある松尾寺は真言宗の名刹で,西国三十三所第 29番の札所。

青葉山
あおばやま

信夫山」のページをご覧ください。

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事典・日本の観光資源 「青葉山」の解説

青葉山

(福井県大飯郡高浜町)
ふるさと福井の自然100選」指定の観光名所

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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