青雲の(読み)あおくもの

精選版 日本国語大辞典 「青雲の」の意味・読み・例文・類語

あおくも‐の あをくも‥【青雲の】

雲の色から「白」にかかり、また、雲が出るの意で「出(い)づ」、あるいは、青空を待ち望む意で「出でこ」にかかる。
古事記(712)中「浪速(なみはや)の渡りを経て、青雲(あをくもの)白肩(しらかた)の津に泊(は)てたまひき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「青雲の」の意味・読み・例文・類語

あおくも‐の〔あをくも‐〕【青雲の】

[枕]
雲がわき出る意から、「づ」にかかる。
「―出で吾妹子わぎもこ」〈・三五一九〉
雲の色から、「白」にかかる。
「―白肩しらかたの津」〈・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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