青髯(読み)アオヒゲ

デジタル大辞泉 「青髯」の意味・読み・例文・類語

あお‐ひげ〔あを‐〕【青×髯】

濃いひげをそったあと。
歌舞伎で、敵役などの顔の化粧法。もみあげからあごにかけて青黛せいたいを塗ってひげをそったあとのように見せるもの。
[補説]書名別項。→青髯

あおひげ【青髯】[書名]

原題、〈フランスBarbe-Bleue》17世紀フランスの詩人シャルル=ペロー童話。また、その主人公六人の妻を次々に殺す青ひげの男。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の青髯の言及

【青髯伝説】より

…青髯Barbe‐Bleueとは,フランスのC.ペローの《昔話集》(1697)に収められた同名の物語の主人公ラウルのことである。不気味な青い髯のゆえに恐れられている大金持ちの貴族が新妻を迎えるが,彼女は夫の留守中に禁断の小部屋をのぞいてしまう。…

【チャップリンの殺人狂時代】より

…1947年製作のアメリカ映画。チャールズ・チャップリン監督・主演。第1次大戦直後に現れたフランスの殺人鬼〈青ひげランドリュ〉の事件をチャップリン主演で喜劇化しようとしたもので,オーソン・ウェルズの原案による。絞首台を前にして,映画の中の殺人狂ムッシュー・ベルドゥーが語る〈人間を1人殺せば絞首刑になるが,無数に殺せば勲章をもらえる〉というアイロニーは,〈青ひげの変質的な殺人がチャップリンの錬金術によって一つの社会的必然に変えられた〉と評され,ヨーロッパ,とくにパリで大好評だったが,アメリカでは封切が〈赤狩り〉の台頭と時を同じくし,チャップリン映画としてははじめての興行的大失敗に終わった。…

※「青髯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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