非特異的免疫療法(読み)ひとくいてきめんえきりょうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非特異的免疫療法」の意味・わかりやすい解説

非特異的免疫療法
ひとくいてきめんえきりょうほう

癌に対する治療法の一つ。ある種の細菌カビキノコなどから精製される物質注射経口剤として投与する。これらの物質は,体内の抗腫瘍免疫をつかさどるマクロファージリンパ球を広く刺激するもので免疫賦活剤と呼ばれている。主なものとして溶連菌からつくられる OK-432 (ピシバニール) ,サルノコシカケから抽出された PSK (クレスチン) ,シイタケより精製されたレンチナンなどがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android