非銀塩写真(読み)ひぎんえんしゃしん(英語表記)non-silver photography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非銀塩写真」の意味・わかりやすい解説

非銀塩写真
ひぎんえんしゃしん
non-silver photography

銀塩以外の感光物質を用いた写真法の総称。鉄塩を感光物質とする青写真,重クロム酸ゼラチンを感光層とする重クロム酸ゼラチン写真,金属セレン酸化亜鉛などを感光物質とする電子写真ジアゾニウム塩を感光物質とするジアゾ写真,熱によって発色する物質を感光層とする感熱写真など,多く方式がある。

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世界大百科事典(旧版)内の非銀塩写真の言及

【写真】より

…第2次大戦後の化学と化学技術の発展の中で多くの感光性物質が研究され,写真撮影以外の写真システムの中では非銀塩材料のシステムが開発されて成功を収めている。非銀塩写真システムの一つは文書の複製とマイクロ複写のコピーに利用されるジアゾタイプである。ジアゾニウム塩の感光性と発色性を利用するジアゾタイプは,露光によって直接ポジ像を作る便利さ,乾式または半湿式現像の手軽さと経済性によって複写用銀塩印画紙を圧倒した。…

※「非銀塩写真」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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