革命委員会[中国](読み)かくめいいいんかい[ちゅうごく](英語表記)Ge-ming wei-yuan-hui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「革命委員会[中国]」の意味・わかりやすい解説

革命委員会[中国]
かくめいいいんかい[ちゅうごく]
Ge-ming wei-yuan-hui

文化大革命で旧権力機関が機能を停止したため,新しくつくられた臨時権力機構。文革中の 1967年1月黒竜江省に,大衆団体の代表,解放軍駐屯部隊の代表および革命路線をとる指導幹部の「三結合」による臨時最高権力機構が設けられ,黒竜江省革命委員会と名づけられたのが最初で,次いで2月には上海市革命委員会が成立し,68年9月のチベット新疆ウイグル自治区での革命委員会成立を最後に,1級行政区すべてに革命委員会が成立するにいたった。このほか,中央の国家機関と軍隊内とを除いて,各工場,学校,地方の各級行政機構,農村人民公社生産大隊,生産隊にいたるまで革命委員会がつくられた。革命委員会の成立と前後して,中国共産党の機構整理も行われ,69年4月の九全大会前に一段落し,「老,壮,青」の三結合の形で新しい党委員会が成立した。党委員会が政策と方針を決定し,その指導下に革命委員会が権力機構として活動する。 79年9月開かれた第5期全人代常務委員会の第 11次会議では,革命委員会を人民政府に改めることが決定された。 82年廃止。

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