靭皮繊維(読み)ジンピセンイ(英語表記)bast fibre

デジタル大辞泉 「靭皮繊維」の意味・読み・例文・類語

じんぴ‐せんい〔‐センヰ〕【×靭皮繊維】

植物篩部しぶおよび皮層繊維。強靭で抵抗性が強い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「靭皮繊維」の意味・わかりやすい解説

靭皮繊維
じんぴせんい
bast fibre

種子植物の茎において,形成層から外側に向ってつくられていく部分,すなわち二次師部にある繊維組織をいう。両端のとがった長い繊維細胞から成り,軟らかく強靭なものが多い。アサジュートなど,これをとる目的で栽培される植物 (繊維植物) も多い。なお茎の肥大生長によってこの組織の外側の部分は次第に剥離するが,その剥離する部分を樹皮といい,内側の残存する部分を靭皮ということもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android