鞘口(読み)さやぐち

精選版 日本国語大辞典 「鞘口」の意味・読み・例文・類語

さや‐ぐち【鞘口】

〘名〙
刀剣の鞘の刀身のさし入れ口。鯉口(こいぐち)。呑入(のみいれ)
正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳「陰宝剣一口〈略〉眼并鞘口帯執及鞘尾把押縫、皆用純金荘」
本心を隠した、うわべだけの口上口先だけのことばづかい。
※浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)中「上は立派なさや口に、へらをつかうて別かれける」

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デジタル大辞泉 「鞘口」の意味・読み・例文・類語

さや‐ぐち【×鞘口】

刀の鞘の刀身を入れる口。鯉口こいぐち
本心を隠した、うわべだけの口上。
「上は立派な―に、へらを使うて」〈浄・五枚羽子板〉

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