鞘堂(読み)サヤドウ

デジタル大辞泉 「鞘堂」の意味・読み・例文・類語

さや‐どう〔‐ダウ〕【×鞘堂】

建物風雨などから保護するため、外側から覆うように建てた建築物中尊寺金色堂のものが有名。覆堂おおいどう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鞘堂」の意味・読み・例文・類語

さや‐どう ‥ダウ【鞘堂】

〘名〙 建築物を保護するために、その外側をおおうように造った堂。中尊寺金色堂のものが有名。覆堂(ふくどう)。〔日本建築辞彙(1906)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鞘堂」の意味・わかりやすい解説

鞘堂
さやどう

建造物を保護するために、全体を覆って外側に建てられた建物。覆堂(おおいどう)、覆屋(おおいや)ともいう。略して単に鞘とだけよぶこともある。仏堂では中尊寺金色堂(岩手県)の覆堂が有名である。神社では京都・宇治上神社本殿が内殿3社を覆う覆屋的な性格をもつ。墓碑などを覆ったものでは旧天瑞寺寿塔覆堂(神奈川県)や筒井順慶五輪塔覆堂(奈良県)が桃山時代の覆堂として有名。

[工藤圭章]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android