韓国ニット摩擦問題(読み)かんこくニットまさつもんだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「韓国ニット摩擦問題」の意味・わかりやすい解説

韓国ニット摩擦問題
かんこくニットまさつもんだい

1980年代後半に韓国から日本へのニット製品類の輸出が急増したため発生した貿易摩擦問題。韓国政府は 88年7月からニット製品の対日輸出を推薦制としたが,貿易摩擦解消には至らず,同 10月,日本ニット工業組合連合会は,韓国製セーター・カーディガン類の輸入について,関税定率法に基づき,ダンピングに当たるとして反ダンピング関税を課すよう申請した。 89年2月,韓国政府はセーター類の対日輸出自主規制を行なうと公表。これを受けて同3月,同連合会はその申請を取り下げた。

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