音信不通(読み)いんしんふつう

精選版 日本国語大辞典 「音信不通」の意味・読み・例文・類語

いんしん‐ふつう【音信不通】

〘名〙 訪れや、たよりのないこと。交際交渉がとだえていること。おんしんふつう。
四河入海(17C前)四「交旧も皆絶て音信不通なぞ」
浮世草子日本永代蔵(1688)二「隣むかひも音信不通(ヰンシンフツウ)になりて」

おんしん‐ふつう【音信不通】

〘名〙 便りがないこと。いんしんふつう。
※非凡なる凡人(1903)〈国木田独歩〉上「正作の兄は十六の歳に家を飛び出し音信不通(オンシンフツウ)

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デジタル大辞泉 「音信不通」の意味・読み・例文・類語

おんしん‐ふつう【音信不通】

《「いんしんふつう」とも》電話手紙などによる連絡が何もないこと。「卒業以来音信不通友人
[類語]無沙汰無音ぶいん久闊きゅうかつ梨のつぶて

いんしん‐ふつう【音信不通】

おんしんふつう」に同じ。
「僅の行違から―の間になつて」〈紅葉金色夜叉

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四字熟語を知る辞典 「音信不通」の解説

音信不通

便りが全くないこと。また、連絡が全くないこと。

[使用例] これでも昔は親類も二三軒はあったんだが、長い間音信不通にしていたものだから、今では居所も分からない[夏目漱石虞美人草|1907]

[使用例] 零落の姿を恥じて親類へも知己へもわざと無沙汰にし、無沙汰というより音信不通の状態で十年が過ぎた[幸田文黒い裾|1954]

[解説] 「音信」は便りのことで、「いんしん」ともいいます。

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