音譜(読み)おんぷ

精選版 日本国語大辞典 「音譜」の意味・読み・例文・類語

おん‐ぷ【音譜】

〘名〙
楽譜。譜。
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「忘れたらもう浚(さら)ってくれる人もなし、音譜が頼りですわ」
レコード盤レコードが紹介された明治の終わりの頃の呼称
異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉一「乱暴な真似をして音譜に瑕をつけたりすると、あたしが怒られるから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「音譜」の意味・読み・例文・類語

おん‐ぷ【音譜】

楽譜。
レコード盤。日本で作られはじめた明治末ころの呼び方。
「乱暴な真似をして―にきずをつけたりすると」〈谷崎・異端者の悲しみ〉
[類語]楽譜譜面総譜スコア

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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