韻脚(読み)いんきゃく

精選版 日本国語大辞典 「韻脚」の意味・読み・例文・類語

いん‐きゃく ヰン‥【韻脚】

〘名〙
中国の詩や賦などで、句の終わりが韻をふんでいること。また、その韻字
蔭凉軒日録‐延徳元年(1489)一二月九日「書五員之韻脚以見之。見和」 〔能改斎漫録‐巻二〕
② (foot の訳語) 西洋の詩で、強音の音節弱音の音節とを組み合わせて、リズム単位としたもの。音脚
即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉をかしき楽劇「それの詞の韻脚は囀りにくし、あの韻をば是非とも阿のこゑにして賜はれ」

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デジタル大辞泉 「韻脚」の意味・読み・例文・類語

いん‐きゃく〔ヰン‐〕【韻脚】

漢詩や賦などの韻文句末に用いる韻。脚韻
foot》西洋の詩で、強音の音節と弱音の音節とを、一つずつ、または2個以上組み合わせて、リズムの単位としたもの。

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普及版 字通 「韻脚」の読み・字形・画数・意味

【韻脚】いんきやく

句末の韻字。

字通「韻」の項目を見る

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