響銅・胡銅器・砂張(読み)さはり

精選版 日本国語大辞典 「響銅・胡銅器・砂張」の意味・読み・例文・類語

さはり【響銅・胡銅器・砂張】

〘名〙
① 銅を主成分とし鉛・錫(すず)を加えた合金。また、それでつくった椀形の仏具。磬(けい)代用として読経の時などに打ち鳴らす。〔文明本節用集(室町中)〕
※評判記・難波の㒵は伊勢の白粉(1683頃)三「朝の看経さはりの響にとうからとうからの撥音いっそ見てやって」
② 皿・鉢の形をした古銅器。茶家で建水などに用いる。〔東雅(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android