頂礼(読み)チョウライ

デジタル大辞泉 「頂礼」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐らい〔チヤウ‐〕【頂礼】

仏教礼法の一。尊者の前にひれ伏し、頭を地につけ、足元を拝する最敬礼五体投地。ちょうれい。「帰命きみょう頂礼

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精選版 日本国語大辞典 「頂礼」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐らい チャウ‥【頂礼】

〘名〙 (「らい」は「礼」の呉音) 仏語。古代インド以来行なわれた、仏教における礼法の一つ。天竺(てんじく)九儀といわれる礼法のうち、最高の敬意を表わしたもの。仏や尊者の前にひれふし、頭を相手の足につけておがむこと。また、その礼式。五体投地。ちょうれい。
※行基大僧正墓誌(高瀬氏蔵)‐天平二一年(749)三月二三日「是以天下蒼生、上及人主、莫不望塵頂礼」
今昔(1120頃か)一「太子を迎奉て掌を合せ恭敬(くぎゃう)して太子の御足を頂礼して」 〔沈約‐為文恵太子礼仏願疏〕

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普及版 字通 「頂礼」の読み・字形・画数・意味

【頂礼】ちよう(ちやう)らい

仏教の最敬の礼。梁・沈約〔南斉文恵太子の為の礼仏願伏膺(ふくよう)して伽舍に下拜し、足を繞(めぐ)りて頂禮す。百衞し、(とも)に臻(いた)る。曾(すなは)ち信宿再宿)せずして、躬和(わゆ)す。

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