頭から(読み)あたまから

精選版 日本国語大辞典 「頭から」の意味・読み・例文・類語

あたま‐から【頭から】

〘副〙
① はじめから。いきなり。
浮世草子好色一代女(1686)三「くだんの人形をあたまから引ふせ、其うへに乗かかって」
② (「はじめから」の意がやや薄れて) まったく。まるで。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉六「此縁談が頭から不服でもなく」

かしら‐から【頭から】

〘副〙 (「から」は、もと助詞) 最初から。いきなり。あたまから。
※浮世草子・好色一代男(1682)六「よき風なる殿ぶりとかしらからいただかせて、皆うれしがらせ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「頭から」の意味・読み・例文・類語

あたま‐から【頭から】

[副]
ためらうことなく。はじめから。いきなり。「頭から文句を言う」
全く。まるで。「頭から信用しない」「頭から嫌う」
[類語](2まったく全然一向まるきりまるで皆目かいもくからきしさっぱりとんとちっとも少しもいささかも何らごう微塵みじん毛頭もうとうつゆ更更さらさら一向に一切まるっきり何もなんにも何一つ一つとして到底とても全くもってどだいてんで寸分一寸寸毫毫末夢にも

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