精選版 日本国語大辞典 「頭巾・兜巾・頭襟」の意味・読み・例文・類語
と‐きん【頭巾・兜巾・頭襟】
〘名〙
① 修験道で用いる布製のずきん。大日如来の五智の宝冠を模したもので、六角の黒漆塗の小さなものを紐で額につける。また別に、不動明王の八葉の宝冠を模したものなど種々のものがある。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
③ 馬の部分の名。額の上部をいう。
※浮世草子・本朝諸士百家記(1709)一「其方が稚心に此馬をよくは望みて有もの哉と、ときんおしなで、しゅみの髪をとらへ」
※雑俳・柳多留‐八八(1825)「消渇(せうかち)の灸はときんの所へすへ」
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