顔を振る(読み)かおをふる

精選版 日本国語大辞典 「顔を振る」の意味・読み・例文・類語

かお【顔】 を 振(ふ)

① 顔を振り動かす。
不承知の意で頭を振る。
太平記(14C後)三五「青砥左衛門顔を振て扨(さて)一所をもえこそ賜はり候まじけれ」
③ 顔をわきへ振り向ける。顔をそむける。よそを見る。恐れ、不承知、嫌悪無視などの気持を表わす。
※玉塵抄(1563)一四「人の敢と云て心に決定して勇を本にしてけなげでかおをふらずする者は死ぞ」
浮世草子本朝二十不孝(1686)一「母親鼻の高き事、白山の天狗殿も㒵を振って逃げ給ふべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「顔を振る」の意味・読み・例文・類語

かお・る

首を横に振る。不承知の意を表す動作

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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