デジタル大辞泉 「顕微授精」の意味・読み・例文・類語
けんび‐じゅせい【顕微授精】
[補説]顕微授精の操作は胚培養士が行う。
男性の精子が非常に少なかったり、活発でない場合などに有望な体外受精方法。顕微鏡で見ながら、直径1マイクロメートル以下の細い管で卵子を包む透明帯という膜に穴を空けたり、透明帯と卵細胞のすきまや、卵子内に精子を注入する方法がある。卵管が詰まって卵子と精子が出会わないための不妊を治療する、体外受精の究極の形。受精率90%以上との成績も発表されている。1988年シンガポールで初めて顕微授精児が誕生、アメリカ、オーストラリア、イタリアにも広がった。日本でも1991年から臨床応用を開始し、1992年4月、宮城県岩沼市のスズキ病院で第1号の女児が誕生した。顕微授精を含む体外受精は、年間約3万件とみられ、誕生する新生児の1%を占めるまでに増えている。
[田辺 功]
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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