顕日(読み)けんにち

精選版 日本国語大辞典 「顕日」の意味・読み・例文・類語

けんにち【顕日】

鎌倉後期の臨済宗の僧。後嵯峨天皇皇子。字(あざな)高峰諡号(しごう)仏国応供広済国師。来朝した宋僧兀庵(ごったん)に参じ、また無学祖元に学んでその法を継ぐ。万寿寺浄智寺、建長寺などの住持を歴任したが、多く下野の雲厳寺に引き籠った。その法統を仏国派といい、門下に夢窓疎石らがある。主著「仏国国師語録」。仁治二~正和五年(一二四一‐一三一六

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「顕日」の解説

顕日 けんにち

高峰顕日(こうほう-けんにち)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の顕日の言及

【高峰顕日】より

…鎌倉時代の臨済宗の僧。後嵯峨天皇の皇子で,16歳のとき東福寺円爾(えんに)弁円の門に入って具足戒を受け,1260年(文応1)兀庵普寧(ごつたんふねい)に従って建長寺において湯薬侍者をつとめた。翌年下野那須の教寺に韜晦(とうかい)したが,多くの禅徒が参集したので,やがて禅寺にあらため,雲巌寺(栃木県黒羽町)とし,その開山となった。79年(弘安2)無学祖元が来朝すると,しばしば建長寺・円覚寺に赴いて祖元に参禅し,ついに印可を受けて法を継いだ。…

※「顕日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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