願力(読み)がんりき

精選版 日本国語大辞典 「願力」の意味・読み・例文・類語

がん‐りき グヮン‥【願力】

〘名〙
① 誓いの力。願をたてて、その願意を貫こうとする意気込み。
※竹取(9C末‐10C初)「大願力にや、難波より昨日なむ都にまうで来つる」
神仏にたてた、その誓いの力。念力
太平記(14C後)二四「長者の願力も棄て難しと案じ煩ひ給て」
仏語仏菩薩などが衆生を済度しようとして立てる誓願の力。特に、阿彌陀仏菩薩としての修行時代に立てた誓願のもつ力。本願力。宿願力。
※観智院本三宝絵(984)中「いきがたくしていきたる事、是法華経の願力也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「願力」の意味・読み・例文・類語

がん‐りき〔グワン‐〕【願力】

衆生しゅじょうを救おうとする仏・菩薩ぼさつの誓願の力。
神仏に願をかけて、自己目的を貫こうとする精神力。念力。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android