願石代(読み)ねがいこくだい

精選版 日本国語大辞典 「願石代」の意味・読み・例文・類語

ねがい‐こくだい ねがひ‥【願石代】

〘名〙 近世石代納一種。水旱・風・虫害などのために不作米納をしかねるとき、村方から願い出て石代(こくだい)で上納したこと。また、その石代。〔地方凡例録(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の願石代の言及

【石代納】より

…このほかに陸奥国伊達郡内には,村内耕地の90%以上が畑地で米の収穫が期待できないために,皆金納となっている地域もある。また(1)の石代納の地域でも,願石代(ねがいこくだい)といって,米質の不良や,収穫米の不足を理由に,米納分を石代納に変更するようとくに願い出ている地域もあったが,幕府は概して蔵米の不足をおそれ,1767年(明和4)以降たびたび廻米を奨励する触を発し,石代納を制限した。 石代納では,換算値段の決め方が重要な意味をもった。…

※「願石代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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