風儀(読み)ふうぎ

精選版 日本国語大辞典 「風儀」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ぎ【風儀】

〘名〙
容姿風姿様子
懐風藻(751)石上乙麻呂伝「雍容間雅甚善風儀」 〔五代史‐劉昫伝〕
撰集抄(1250頃)四「忠臣二君に不仕と云、世俗の風儀を守りて飾をおろして」
③ ならわし。風習しきたり。また、風潮
愚管抄(1220)六「この風儀に入ぬれば、かねごとのかく大事にもなるにや」
④ 演じ方。演技風体(ふうてい)
花鏡(1424)比判之事「無上の上手は、をのづから物数身心より、舞歌風義の遠見現はるる所にて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「風儀」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ぎ【風儀】

風習。しきたり。ならわし。「昔の風儀
行儀作法態度
生徒の―は、教師感化で正していかなくてはならん」〈漱石坊っちゃん
風紀ふうき」に同じ。
男女の―が恐しく乱れて居る」〈風葉・恋ざめ〉
能などで、演じ方。
容姿。様子。
「流石―は花の香」〈浮・桜陰比事・四〉
[類語]礼儀礼節儀礼礼式礼法作法さほうマナーエチケット正格公式正則正統正調本式本格的正規正式格調格式品格品位風格おおやけ公的正しい本物よそ行き格式張る折り目正しいフォーマル虚礼本格本筋まっとう正道本道本流主流中正至当合理的合法的押しも押されもせぬれっきとちゃんとまとも道理道理至極腰を入れる本腰本腰を入れるレギュラーオーソドックスプロパー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「風儀」の読み・字形・画数・意味

【風儀】ふうぎ

容姿。りっぱな態度。〔晋書、温伝〕性り。少(わか)くして孝悌を以て族にせらる。風儀秀整、談論を美(よ)くす。見る皆之れを愛す。

字通「風」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android