風疿(読み)かざほろし

精選版 日本国語大辞典 「風疿」の意味・読み・例文・類語

かざ‐ほろし【風疿】

〘名〙 (後世「かざぼろし」とも。「ほろし」は発疹(はっしん)のこと) 熱のためにできる発疹。風邪によるものとされた。風花(かざばな)。かぜぼろし。〔十巻本和名抄(934頃)〕
浮世草子・世間旦那気質(1773)二「旦那様が俄にお身をかゆがりなさるるゆへ、お腹やお手足を見れば、風ぼろしが一めんに出まして」

かぜ‐ぼろし【風疿】

※浮世草子・傾城禁短気(1711)三「風(カゼ)ぼろしで身内がかゆいと申ます」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「風疿」の意味・読み・例文・類語

かざ‐ほろし【風×疿】

《「ほろし」は発疹ほっしんのこと。「かざぼろし」とも》風邪の熱などがもと皮膚に生じる小さな発疹。かざはな。〈和名抄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android