風説書(読み)ふうせつがき

精選版 日本国語大辞典 「風説書」の意味・読み・例文・類語

ふうせつ‐がき【風説書】

〘名〙
各地風説を報告した文書
葉隠(1716頃)四「勝茂公御代は、風説書と申物を差上候よし」
江戸時代幕府に提出された、長崎貿易を通じて得られた海外情報などの報告書オランダ商館長からのものを「オランダ風説書」、唐船からの情報は「唐船風説書」とよばれた。
随筆西遊記(新日本古典文学大系所収)(1795)九「天明三癸卯年風説書」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android