ふう‐りん【風輪】
〘名〙
※正法眼蔵(1231‐53)山水経「空輪・風輪にかかれると道著する、わがまことにあらず、他のまことにあらず」 〔
倶舎論‐一一〕
② 仏語。
万物の構成要素である五大を円輪に擬していう、
五輪の一つ。
※即身成仏義(823‐824頃)「水輪上火輪、火輪上風輪」
③ 風の神。また、風。
※浄瑠璃・
国性爺後日合戦(1717)一「つるべかけたる数千の鉄砲火の手旗の手散乱し、風輪火
りんあぶれ出」
④ 風の力で回る輪。〔
劉孝綽‐酬陸長史
詩〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「風輪」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
世界大百科事典(旧版)内の風輪の言及
【塔】より
…なお,籾(もみ)塔というのは,高さ2~3寸ほどの宝篋印形木製小塔で,平安時代末から鎌倉時代にかけてのものがあり,小塔供養に用いられたものであろう。[五輪塔](図4)は方形の地輪,球形の水輪,宝形造の火輪,半球形の風輪,宝珠形の空輪からなるもので,平安時代から現れ,各輪四方に梵字を彫ったものが多く,最も多くつくられた石塔である。また[板碑](いたび)は五重塔の簡略化されたものともみられよう。…
※「風輪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」