飛入(読み)とびいり

精選版 日本国語大辞典 「飛入」の意味・読み・例文・類語

とび‐いり【飛入】

〘名〙
① 他からいりまじること。加わること。また、そのもの。
仲間でない者やあらかじめ定まっていた参加者以外の者が不意に加入すること。また、その人。
※俳諧・類船集(1676)土「飛入(トビイリ)〈略〉不慮客人の飛入有」
草木の花の色に、他の色がまじって斑(ふ)になっているもの。
※俳諧・山の井(1648)春「椿花〈略〉とびいり 咲わけ」

とび‐い・る【飛入】

〘自ラ四〙 =とびこむ(飛込)
書紀(720)仁徳元年正月(前田本訓)「初め天皇、生(あ)れます日、木菟(つく)産殿(うふとの)に入(トヒイレ)り」
太平記(14C後)一七「水中に魚跳(をどり)、御舟の中へ飛(トビ)入ける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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