飛青磁(読み)とびせいじ

精選版 日本国語大辞典 「飛青磁」の意味・読み・例文・類語

とび‐せいじ【飛青磁】

〘名〙 青磁の釉面に鉄質の黒褐色の斑が点在しているもの。中国元代の天龍寺青磁のものは名高い。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉飛青磁「飛青磁(トビセイジ)の香爐がある」

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デジタル大辞泉 「飛青磁」の意味・読み・例文・類語

とび‐せいじ【飛(び)青磁】

褐色斑文はんもんを飛び飛びに散らして製した青磁。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飛青磁」の意味・わかりやすい解説

飛青磁
とびせいじ

青磁器の表面錆色または黒色の釉 (うわぐすり) が斑点となって現れたものの,日本における呼称茶人に珍重されたため優品が多く伝来した。中国では南宋末頃から竜泉窯などで焼かれた。人為的なものと,自然に発生したものとがある。

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