食塩泉(読み)しょくえんせん(英語表記)common salt spring

精選版 日本国語大辞典 「食塩泉」の意味・読み・例文・類語

しょくえん‐せん【食塩泉】

〘名〙 水一キログラム中に一グラム以上の食塩の固形分を含む温鉱泉総称。浴用して神経痛リウマチに、また飲用すれば消化器病に有効。熱海有馬白浜など日本に数多く存在する。ナトリウム塩化物泉

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デジタル大辞泉 「食塩泉」の意味・読み・例文・類語

しょくえん‐せん【食塩泉】

塩化物泉」に同じ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「食塩泉」の意味・わかりやすい解説

食塩泉
しょくえんせん
common salt spring

鉱泉一種。水 1kg中に固形成分 1000mg以上を含み,陰イオンとして塩素イオン陽イオンとしてナトリウムイオンを主成分とする鉱泉。塩類表では食塩を主成分とする。特に塩化ナトリウムを 1000分の 15以上含有する鉱泉を強食塩泉,1000分の5以下のものを弱食塩泉という。食塩泉は鉱泉のなかで比較的多くみられ,熱海 (静岡県) ,伊東 (同) ,箱根 (神奈川県) ,湯河原 (同) ,塩原 (栃木県) など,日本にもその例が多い。浴用としては諸種の麻痺痛風貧血などに効果があるほか,弱食塩泉は慢性消化器病などに内用として用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「食塩泉」の意味・わかりやすい解説

食塩泉
しょくえんせん

塩化物泉の、1978年(昭和53)の鉱泉分析法の改定以前の旧称

[編集部]

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