食邑（読み）しょくゆう

精選版 日本国語大辞典

しょく‐ゆう ‥イフ【食邑】

〘名〙 諸侯や家臣などに賜った土地。領地。

※臥雲日件録‐康正二年（1456）三月一六日「又氷所西隣之村、曰_二日置_一、東隣之村、曰_二馬路_一。就_レ中日置、予先祖食邑也」

※夜明け前（1932‐35）〈島崎藤村〉第一部「いづれも同じ美濃の国内に居所を置き、食邑を頒ち与へられてゐる」 〔史記‐樊噲伝〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

しょく‐ゆう〔‐イフ〕【食^×邑】

知行所ちぎょうしょ。采邑さいゆう。領地。
「いずれも同じ美濃の国内に居所を置き、―をわかち与えられている」〈藤村・夜明け前〉

出典　小学館

普及版 字通

【食邑】しよくゆう

領地として与えられた封邑。

字通「食」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の食邑の言及

【食封】より

…食実封の略称。中国において王公に封ぜられた者が領内の封戸から収取する所得をいい，周･漢の食邑（しよくゆう）に当たる。六朝以降一般に封邑が名目的となり虚封が大半を占めるに至り，それと区別するため収入を伴う場合とくに〈食実封○○戸〉と称し，皇族や功臣の優遇に用いられた。…

※「食邑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」