食頃（読み）じききょう

精選版 日本国語大辞典

じき‐きょう ‥キャウ【食頃】

〘名〙 (「じき」「きょう」はそれぞれ「食」「頃」の呉音) 食事をするぐらいの短い時間のこと。たちまちにの意。しょっけい。

※続本朝往生伝（1101‐04）「心の中に大きに恥ぢて、深く本朝の神明仏法を念じて、食頃に観念せり」 〔法華経‐序品〕

しょっ‐けい ショク‥【食頃】

〘名〙 ＝じききょう（食頃）

※帰省（1890）〈宮崎湖処子〉五「新富座の演劇は、食頃(ショクケイ)に巨万の富を挙げ」 〔史記‐孟嘗君〕

くい‐ごろ くひ‥【食頃】

〘名〙 食べるのに最も適した時期。食べごろ。

※少年行（1907）〈中村星湖〉七「普通の畑の蜀黍はまだやうやう尺余りでも、〈略〉早蒔をする。〈略〉それがたうとう喰ひ頃になった」

たべ‐ごろ【食頃】

〘名〙 ある物を食べるのに、いちばん適した頃合。また、その時節。

※ストマイつんぼ（1956）〈大原富枝〉「あの柿の実は、何日ごろには食べごろのはずだとか」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

くい‐ごろ〔くひ‐〕【食（い）頃】

食べるのに最も適した時期。食べごろ。

出典　小学館

普及版 字通

【食頃】しよくけい

しばらく。まもなく。〔史記、孟嘗君伝〕客の下坐に居る、能く鳴を爲すり。而(すなは)ち盡(ことごと)く鳴く。に傳を發して出づ。出づること頃如(ばかり)にして、秦のふもの果して關に至る。

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出典　平凡社「普及版 字通」