飯綱使(読み)いずなつかい

精選版 日本国語大辞典 「飯綱使」の意味・読み・例文・類語

いずな‐つかい いづなつかひ【飯綱使】

〘名〙 飯綱を使う人。また、その法。飯綱が諸方見聞主人に伝える性質を持つと信じられるところから、巫女祈祷師の類が飯綱を使うのだという。また、信濃の人伊藤忠綱が、天福元年(一二三三)、信州戸隠山飯綱神社で修行して授かった法だという俗説がある。
浮世草子浮世親仁形気(1720)三「徳三が鉄輪(かなわ)手品を見て、あの子は飯綱(イヅナ)つかひではござらぬかと」

いいずな‐つかい いひづなつかひ【飯綱使】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飯綱使」の意味・わかりやすい解説

飯綱使
いづなつかい

御饌津神 (みけつかみ) としてのきつねを使う巫術者。天福1 (1233) 年信濃国荻野城の伊藤兵部太夫が飯縄山 (飯綱山) に登って神通力を得たのに始まる。飯縄山は狐神をまつる。

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