飯豊町(読み)いいでまち

日本歴史地名大系 「飯豊町」の解説

飯豊町
いいでまち

面積:三二九・〇二平方キロ

長井市によって南北に分断された郡の南側東部に位置し、西は小国おぐに町、北は長井市、東は東置賜郡川西かわにし町・米沢市、南は飯森いいもり(一五九五・四メートル)大塚おおつか(一三二二・三メートル)地蔵じぞう(一四八五・二メートル)など飯豊山地東部の山々を境に福島県耶麻やま熱塩加納あつしおかのう村・同郡山都やまと町に接する。集落・耕地は同山系に源を発し、ほぼ北東流するしら川や同川支流域に展開する。町域は白川に沿って南北に狭長で、同川上流の山間小盆地の中津川なかつがわ地区、中流域の白川扇状地の扇頂部にあたる豊川とよかわ地区、下流域の白川右岸氾濫原の添川そえがわ地区および、左岸の白川支流萩生はぎゆう川・最上川支流川の複合扇状地である豊原とよはら地区に大別される。町の北部を白川に並行するようにJR米坂線、国道一一三号が北東―南西に走り、主要地方道米沢―飯豊線・川西かわにし小国おぐに線が南部の、同長井―飯豊線が北部の主要交通路となっている。小国町境を南北に走る三体さんたい山―宇津うつ峠―山毛欅潰ぶなつぶれ山と連なる朝日山系南端の山稜に西側を画される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飯豊町」の意味・わかりやすい解説

飯豊〔町〕
いいで

山形県南部,最上川の上流域の長井盆地南西部にある町。長井市の南,米沢市の西に位置し,南は福島県に接する。飯豊山の東麓にあたり,広大な山林,原野を有す。 1954年豊原村,添川村豊川村が合体し飯豊村となる。 58年中津川村が編入し,町制施行。大部分が広葉樹林帯で,ウシの放牧地もある。北部の白川流域の低地には水田が開け,米の単作地帯を形成。中心集落は萩生 (はぎう) で,JR米坂線が通る。町域南西部は磐梯朝日国立公園に属する。面積 329.41km2。人口 6613(2020)。

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事典 日本の地域遺産 「飯豊町」の解説

飯豊町

(山形県西置賜郡飯豊町)
日本で最も美しい村」指定の地域遺産。
飯豊町は、山形県の西南部、最上川の源流部に位置する。総面積の約84%が山林で、平坦な水田地域と中山間地の山里地域、源流地域の山間地に分かれる。県内でも有数の豪雪地帯。町の基幹産業は農業。米沢牛発祥の地として、約4割を生産する

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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